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【スルガ銀行不正】通帳偽装のやり方の歴史と進化

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スルガ銀行の不正融資が1兆円規模になるとか行員が客の定期を不正流用とかそろそろ本格的に慌ただしくなってきました(´・ω・`)

今日はスルガ銀行が不動産投資の融資先としてブームになり始めた初期の頃からの通帳偽装のやり方とその方法の進化をお伝え致します。

※私は同じ不動産業界なので不正に詳しいだけで不正を行っていた訳ではありません。 

kasegu69.hatenadiary.jp

10年位前

スルガブームが来る前は大手メガバンクのあそこがバンバン出していました。しかし出し過ぎたせいなのかリーマンショックのせいなのかは定かではありませんがメガバンクのあそこがが急に融資を締めた為、どこの業者も困りながら模索した所に救世主のスルガ銀行の登場です。

『スルガ銀行って出るらしいよ』

『スルガってどこ?』

『なんか田舎の地銀なんだけど全国扱えるらしくてイケイケらしい』

なんてやりとりが懐かしいです( *´艸`)

10年位前のエビデンス偽装方法

ATM残高証明使い回し作戦

さて本題ですがこの頃の金融資産の証明、通称エビデンスは凄く幼稚なもので初期の頃はATMから出す残高証明の資金回しで事足り事もあったようです。

簡単に説明すると例えば手元に500万あったとするとA銀行に400万を突っ込んで残高証明を出します。→残高証明を出した後、すぐ全額引きだしてB銀行に500万入れて500万の残高証明を出します。また全額引き出します→C銀行にはカモフラージュで300万を入れて残高証明を出すと手持ち資金は500万しかないのにA・B・C銀行合計で1200万の預貯金があるように見えるんですね(笑)

通帳コピー切り貼り作戦

流石にそんな幼稚なやり方もずっと使える訳ではなく、急に銀行から方針転換で通帳の原本を持ってこいと言われます。最初に突っ込まれた人はさぞ焦ったんでしょうが苦し紛れにやった行為が通帳の切り貼りです。

通帳の切り貼りも幼稚と言えば幼稚なんですが簡単に説明すると。。。

通帳の原本をコピーして他のコピーした部分から数字を切り取って残高の所に張り付けて百万の位や千万の位を無理くり増やしてそれをコピーしていかにも残高がある通帳のコピーの出来上がりです。

 

よくこんなやり方が通ったなとも思いますが、不動産業者の言い分でいうと『お客様が原本を見せるのは嫌だと言っている』とかプライバシーの侵害だとかなんとか適当に言う感じで『見せてるのにコピーで信用出来ないなんておかしいとお客様が怒ってる』なんか言い回しで誤魔化す感じです。またこの頃から暗黙の了解が浸透していたからかも知れません。

 

しかし当時から不動産業者がバカばっかりだったせいか切り貼りしてもミスして10,000,000円が『,』の位置がずれて1,0000,000円みたいな初歩的なミスがあったりして切り貼りがばれてた業者も少なくなかったんじゃないでしょうか。

9年位前のエビデンス偽装方法

王道のネットバンク書き換え作戦の確立

ATM残高証明使い回し作戦や通帳コピー切り貼り作戦も全く長く持たずすぐ使えなくなりました。

窮地に追いやられた不動産業者が考えた事がネットバンクです。

ネットバンクが通帳原本と何が変わるかと言いますと、通帳が存在する銀行のネットバンクサービスではなく、元から通帳自体が存在しない楽天銀行やジャパンネット銀行等のネットバンクを利用する事です。

そこに資金を入れてる事にしてしまえば通帳のある口座に移動して通帳原本で証明しろとも言えませんし、当時は目の前でログインしろとまでは言われなかったので偽装済みのネットバンクの残高証明を印刷して出すしか証明のしようがありませんでした。

 

こっからは水を得た魚の様に不動産業者が暴れ回った訳ですがさらに踏み込んで偽装の歴史を細かく説明していきます。

 

原本が元から存在しないネットバンクのエビデンスも最初はかなり簡単に証明出来ました。

実はネットバンクでのエビデンス証明には、当初残高の画面の数字を変えるだけでよかったのです。

お客様に所有の原本の存在しないネットバンクの残高のページだけをプリントスクリーンで撮って頂きメールで送って貰えれば、フォトショップやイラストレーターの様な高度なソフトなんて使わずにPCに元から付いているペイントというソフトで簡単に画像を加工出来ちゃう訳です。

またお客様がネットバンクを持ってない場合は新規で開設してもらったり開設が間に合わなければ最初の頃は口座番号デタラメで提出したり、営業マンの口座番号を使ったりと結構雑だったようです。

 

残高画面だけではダメになった当初は残高画面+入出金履歴半年分とかをよく言われてたようです。

この時に注意しなければいけない点が残高を増やすのはいいのですがそれに応じた利息も増やさないといけませんし銀行によって利息も貰える間隔や日程も違います。

口座の中には利息が振り込まれたら自動で税金も引かれる所もあり、税金の計算など雑で頭が悪い人が多い不動産の人間には少し酷な事が多くなった時代かも知れません(笑)

 

ちなみに口座の画像加工には基本ペイントで十分なのですが業者によってはフォトショップを使う所もあったようです。

 

ちなみに楽天銀行ですとログインした画面をデスクトップに保存してそれをワードで開くとワード上で数字が変えれるので凄く楽な裏技的な事も出来たようです。(今のウインドウズ10とかだと無理なのかな?)

 

まぁこういったネットバンク書き換え作戦が王道になりこの後何年もこの方法がメジャーになっていたようです。

 

3~4年位前まではこの方法でスルガだけではなく他の地銀やメガバンクも偽装したエビデンスが通用してたようです。

 

しかしいつの世もヘマをする業者がいるもので色んな所で雑な仕事が目立ち偽装がばれだすと銀行側からノートパソコンで実際にログインをしろという銀行もちらほら出てきました。

 

余談ですがエビデンス偽造はほぼ大半はお客様も公認のうえでなんならお願いします的な感じです、だからでしょうか物件が購入できたあかつきには物件購入代金や仲介手数料のほかにWEBデザイン料とかアドバイジング手数料とかの名目でエビデンスをいじってもらった分の代金が発生する事が多いです。

大体10万~30万くらいだと思います。

お客様はそれを払うだけで大きな買い物が出来ますし不動産業者は物件が売れるだけでなくいつもやってる簡単な画像加工作業をやるだけで、もとでなしでお金が入るとなると良いお小遣い稼ぎになっていたのかも知れません。

 

エビデンス偽装の進化形

仮想ログイン後画面作成作戦

イタチの追いかけっことはよく言ったもので、ネットバンク書き換え作戦も出来なくなると今度は不動産業者サイドが用意した偽装専用のノートパソコンでログイン後の画面を独自で作り出して、さもログインしたように見せて目の前で入出金履歴ボタンを押して偽装した入出金履歴や偽装した残高を見せる事に成功した業者がいました。

 

そこまで行くともう意地の張り合いですね(笑)

通帳原本偽装作戦

ここまでいくと原点回帰といいますかマフィアとか映画の中の様なお話ですが実際の話です。

流石にどこでどうやってなんていう質問は野暮だって感じる位ダークな世界ですね(笑)

私もあえて聞きませんでしたが。。。(笑)

話によると金額は意外と安く15万~50万位で出来るみたいです。

また書き変えれる原本の通帳には制限があり、この銀行はダメだとかがあるってのは聞きました。

あと苦労して原本を書き変えて作り直して金融機関に提出した後に、入出金の日付が前後逆で見る人がみれば小学生でもわかっちゃうようなミスが、たまたま融資先の銀行にばれなかったというリアルガチの偽装通帳原本もこの目で見た事がありましたが本当にリアルでよく出来てるものの12月14日の行の下に12月11日の行があるイメージで笑っちゃいました(´・ω・`)

通帳偽装のやり方の歴史と進化のまとめ

ハッキリとした時間軸ではないものの大体の時代の通帳偽装の歴史とその背景を追ってみました。

結局は銀行と不動産業者のイタチごっこなんですがスルガをはじめ他の金融機関も締まり出した現状はついにイタチごっこの終焉なのかも知れません。

 

ただイタチごっこなにるほどの不動産業者の進化も悪い事ではあるものの目を見張るものがありました。

 

世の中ではスルガの不正が1兆円規模と言われてますが過去記事でも書いた様に私の見解では融資を実行したほぼ大半が不正だと思ってるので1兆円どころの騒ぎではない気がします。

 

今後はスルガショックがどこまでいくかが見物ですね( *´艸`)

 

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